Tシャツ干し専用ハンガー

Tシャツは直接肌に触れるものなので、どうしても洗濯頻度も高くなります。
ただ、お気に入りのTシャツが、洗濯で伸びたりよじれたりして形が崩れてしまうの怖いですよね。
ネットに入れて洗えばある程度型崩れを制御できますが、ハンガー干しすると水を含んだ自重でどうしても伸びてしまいます。
吊るさずに干せば良いのですが、そうすると重なっている部分がなかなか乾燥せず、嫌な臭いを発してしまったりとなかなかうまくいきません。
私は割り切ってハンガー干しをしているのですが、いろいろなハンガーを使っているうちに理想的なハンガーの形がなんとなく見えてきました。
今回は、そんなハンガーをご紹介します。

理想的なハンガーの形状

通常、衣類を保管する際に理想的とされているハンガーのサイズは、衣類の肩幅よりも1~2cm位短いものがおススメと言われています。
肩幅サイズぴったりだと、肩から腕のラインにハンガーの角が当たって飛び出てしまうことを防ぐためだと考えています。

そこで、このサイズのハンガーを使って干すのが良いように思ったのですが、このサイズのハンガーを使うと水を吸ったTシャツ自体の重みで下に引っ張られるため、どうしても衿口(天巾、前下、後下)が伸びてしまいます。
これは、「BCTS-S001 洗濯による生地の伸縮について」の観察で明らかになりました。
また、同時に干す為のハンガーはアームホールの部分までかかるような長めのものが良いことが分かりました。

さらに写真を見てもらうとわかるように、このハンガーは、通常のハンガーと違い水平に伸びています。
実はこの水平であるということがまた、衿に負担がかからないことに貢献していることもわかっています。
通常のハンガーは三角形の形をしているため、袖の重みにより、斜め下方向へのテンションが発生します。

しかし、水平なハンガーはこの斜め下へのテンションも抑制できるため、首回りにテンションが掛からないのです。
テンションが掛からないため、乾燥後は首回りにシワが残りますが、手アイロンなり、アイロンをかければ綺麗になります。
一旦、乾燥してしまうと、通常のハンガーにかけてもそれほど伸び縮みはしなくなるので通常のハンガーにかけて保存しておくのも良いでしょう。

では、この水平に長くのびるハンガーの正体をご紹介します。
実は、、、

ダイソーの100円均一で販売されているバスタオル用のハンガーでした。
ダイソーさんすごい。

とても良い商品なので、愛用させてもらっていたのですがTシャツを干すためにはもう少し改良したい点がありました。
一つ目は、メンズ用のTシャツ用にはもう少し長さがほしいのです。
一枚目の写真を見てもらうとわかりますが、ハンガーが袖の途中までしか届かない為、角の部分が袖のラインに膨らみを作ってしまうのです。

今は、肩から袖にかけて生地が出来るだけ重ならないようにクシュクシュと縮めて干していますが、その分乾燥後のシワが気になるのです。
二つ目は、ハンガー自体の厚みが薄いので、Tシャツの前身頃と後ろ身頃がぴったりくっついてしまい乾燥しずらいという点です。
ハンガー自体に厚みがあると、肩のラインへの負担も軽減できるので厚みが欲しいのです。

そこで、思い切ってハンガーを自作してみました。
こちらです。

どうですか?

長さも申し分ないですし、丸パイプ自体に厚みがあるため、前身頃と後身頃の間に程よい空間ができてより乾燥しやすくなっています。
自分で作ったので当たり前なのですが、見事に欲しい機能が満たされています。

すばらしい。(自画自賛)
最近はもっぱら、このハンガーを使ってTシャツを干しています。
おかげで、洗濯干しによる伸びは大きく軽減できています。

ただ、このハンガーにも残念なところがあります。
実際に、洗濯物をハンガーで干している人にはすぐにわかると思いますが、ハンガーが長いので袖を通すのが大変なんです。
今は、片方の袖から串刺しにするように入れています。
フックで袖を傷つけないように気を付けながらやっているので使い勝手はよくないです。。。
この程度なら、物干し竿にそのまま袖を通しても大して手間が変わらないし。

ハンガーが真ん中で折り曲げたり、左右の棒が伸び縮みするようなメカニカルな仕組みにできればグンっ使いやすくなると思うのですが、残念ながら自作ではこの程度です。
もし、この記事を見て、ハンガーを作ってくれる工場がありましたら是非ご連絡ください。
一緒にTシャツ干し専用ハンガー作りましょう。
需要はあまりないかもしれませんが。。。

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