帆布トートバッグ(BCBG-C001)の製品化進捗

今回はBitterCats帆布トートバッグ(BCBG-C001)の製品化進捗状況をお伝えします。
一部、検討段階の内容も含まれるため最終的に変更される可能性はございますが、プロトタイプととも進捗状況をお伝えさせていただきます。

初期プロトタイプ

記念すべき初期プロトタイプ。

BCBG-C001 1st Prototype(Model α1)

1st Prototype スペック

生地 : 4号帆布(糊なし)
サイズ: 底面の幅    33cm
     高さ      28cm
     マチ幅     15cm
     ハンドルの高さ 28cm
     ※サイズは実寸サイズで概算値
装備1: 内ポケット( 大・小)、ポケットの深さ14cm
装備2: キーリング
装備3: 縁部センターにドットボタン

 

4号帆布という極厚帆布生地を使っています。※帆布生地の厚みを示す単位として「号」のほかに「oz」で示すものもありますが、詳細は別記事にてご紹介させていただきます。
生地の感触はまさに柔道着をイメージしていただくと良いのです。とにかく分厚い生地でとても頑丈です。
初期プロトタイプということもあり、想定とはだいぶかけ離れたものになるだろうと覚悟をしていたのですが、さすがは国内屈指の老舗工場。
ほぼ想定通りのプロトタイプが出来上がってきたので、思いの他早く商品化できるかもしれないと手ごたえを感じました。

プロトタイプが届いてから数カ月間、荷物の量に関係なくとにかく日常生活の中で実際に使い続けることで、改良すべき点がないかどうか徹底的にチェックを行いました。
そうしたチェックによりいくつか改良の余地がある点が出てまいりました。

改良を検討すべき点

1.サイズ感

日常使いそうなものを入れるには十分ですが、荷物が多くなっても使えるようにもう少し余裕があったほうが良い。

まだ余裕はあるが、大きなものは入らない

2.内ポケットの深さ

内ポケットが深く、スマホなどはほぼすっぽり入ってしまい、指で摘まむ面積が少なく取り出しにくい。

写真:Experia Z3(約147mm×73mm) ※参考 iPhone7 (約138mm×67mm)

上記の改良点を改善すべく、2ndプロトタイプの製作に入りました。

2ndプロトタイプ

2ndプロトタイプの製作に当たり、サイズを一回り大きく、内ポケットの深さを浅くしたい旨を工場の方にお伝えしたところ、帆布の厚みも6号への変更をご提案頂きました。
国内屈指の国産帆布工場が、その長年の経験や知識から厚生地のトートバッグに最もふさわしいと考えるサイズが6号帆布ということです。
今回、サイズも大きく変更することを考えるとバッグの自体の重さも増しますので、ご提案を採用し2ndプロトタイプは、上記2つの改善と共に生地を4号帆布から6号帆布に変更することにしました。

BCBG-C001 2nd Prototype(Model β1)

2nd Prototype スペック

生地 : 6号帆布(糊あり)
サイズ: 底面の幅    40cm
     高さ      32cm
     マチ幅     15cm
     ハンドルの高さ 28cm
     ※サイズは実寸サイズで概算値
装備1: 内ポケット( 大・小)、ポケットの深さ12cm
装備2: キーリング
装備3: 縁部センターにドットボタン

※太字は今回変更した部分

 

2ndプロトタイプが届いてから、上記太字で記載されている3つの変更点が改善に繋がったのかどうか検証を行いました。

変更点の検証

1.生地の厚み

生地を4号帆布→6号帆布と薄い生地に変更することで、バッグが自立しなくなるのではないかという懸念がありましたが、全く問題ありませんでした。
手触りに関しては、初期プロトタイプの場合は柔道着のようでしたが、6号帆布は若干柔らかくなり、キメが細かくなりました。
また、この生地の特徴だと思いますが、生地表面に艶があり、6号帆布はさらに磨きがかかったようにも見えました。
6号帆布への変更は問題ないようです。

2.サイズ変更

初期プロトタイプに比べて10%程度大きく変更しました。

写真は3rdプロトタイプ。サイズは2ndプロトタイプと同一。

初期プロトタイプと同一のものを入れてもまだ十分に余裕があります。
生地自体を6号帆布に変更したこともあり、サイズが大きくなった割には、重さはそれほど気になりませんでした。
サイズが一回り大きくなることで物がさらにたくさん入れられるということ以外に、本体とハンドルのバランスも良くなる副効果も得られました。
この変更は改善に繋がったと捉えても良さそうです。

3.内ポケットの深さ

スマホを取り出しやすいようにポケットの深さを浅めに変更しました。

写真は3rdプロトタイプ。サイズは2ndプロトタイプと同一。

写真はXperia Z3(約147mm×73mm)ですが、上部が十分に出ているためスマホをつかみやすくなり取り出しやすくなりました。
こちらの修正も改善に繋がりました。

更なる改良点の確認

2ndプロトタイプも日常生活の中で実際に使いながら改良すべき問題点がないかどうかを確認していたのですが、実際に使ってみると、大きすぎず小さすぎない、やや大きめなサイズ(トートバッグで超人気のLLBeanボート・アンド・トートのMサイズとLサイズの中間くらいの大きさ)が絶妙で非常に使い勝手が良いことを実感できました。
ハンドルの長さも想定通りで、長すぎず短すぎず(こちらもLLBeanボート・アンド・トートバッグのRegularとLongの間くらいの長さ)、少し厚めの服装でも肩掛けができるため、使い勝手が良いことを確認できました。

使用を続けていくなかで、個人的にいくつか小さな点で気になることがありましたが、感じ方には個人差があるため、量産化の準備を始めました。。。

やっぱり再確認

量産化の手続きを進めている最中も、ずっと2ndプロトタイプの際に個人的に気になったポイントが、いつまでも忘れられずにいました。
2ndプロトタイプで、4号帆布から6号帆布に変更しましたが、もう一段薄くなる8号帆布にすればさらに軽くなり使い勝手が良くなるのではないかと考えたのです。
6号帆布で特に問題はないけれど、ベターではなくベストを求めて、気になる点をクリアにすることにしました。

3rdプロトタイプ

サイズを含め全体の仕様は2ndプロトタイプと同一とし、生地のみ6号帆布から8号帆布に変更しました。

BCBG-C001 3rd Prototype(Model β1)

3rd Prototype スペック

生地 : 8号帆布(糊あり)
サイズ: 底面の幅    40cm
     高さ      32cm
     マチ幅     15cm
     ハンドルの高さ 28cm
     ※サイズは実寸サイズで概算値
装備1: 内ポケット( 大・小)、ポケットの深さ12cm
装備2: キーリング
装備3: 縁部センターにドットボタン

※太字は今回変更した部分

生地の強度自体は全く問題ないのですが、バッグ自体の大きさに対して生地の剛性(コシ)が負けてしまい自立は難しくなりました。
※写真は自立していますが、使用しているうちに柔らかくなってくるので自立しなくなると考えらえます。
クタッた感じがかっこいいという意見もあり、一概に悪いとは言えないのですが、自立ということを考慮し生地は、6号帆布を採用することにしました。

この3rdプロトタイプの製作で、生地の厚みに関する引っ掛かりは非常にすっきりしました。
と同時に、2ndプロトタイプの実使用で気になった細かな点や、プロトタイプ貸し出しした際に頂いたご意見や要望をすべてクリアしておきたい気持ちが強くなってまいりました。
ベターではなくベストを求めて、これらの点をすべてクリアにすることに致しました。

現在の状況

現時点でクリアすべき項目は以下の3点です。

1.バッグの縁を閉じるドットボタンはたくさん物を入れた際に外れてしまわないか。

2.ハンドルの持ち手の部分は、ハンドルカバーがあったほうが良いのではないか。

3.ハンドル部は本体の側面から底まで縫製しているが、今回、外ポケットは設けない予定の為、縁の部分で縫製するほうがシンプルなのではないか。

現在、1、2に関して、2nd プロトタイプをベースに老舗工場の熟練匠に検討して頂いておりますので、進捗がございましたら、随時お知らせできればと思います。
3に関しても、すでにアドバイスを頂いており、1,2の件がクリアになりましたら、4thプロトタイプで合わせて確認したいと考えています。

製品化に際し、お時間が掛かってしまっておりますが、良い製品を作るため妥協なく進めて行きたいと考えております。
進捗は本サイトにて随時ご報告して参りますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。